🏢 源泉徴収計算ツール
日本の給与・賞与・フリーランス報酬にかかる源泉徴収(所得税)を試算。扶養親族や社会保険料を反映し、復興特別所得税込みの月額徴収額を算出します。
このツールとは?
源泉徴収(gensen chōshū)は、支払者(会社・銀行・取引先)が給与や報酬を支払う際に所得税を差し引いて、本人に代わって国税庁へ納付する制度です。会社員の場合は毎月の給与明細で自動的に行われます。会社が差し引くのは主に所得税と、前年の所得に基づく住民税(通常は6月から翌年5月までの11回)、さらに社会保険料です。
会社員の場合、毎月の源泉徴収額は国税庁が公表する給与所得の源泉徴収税額表(月額表)で決まります。この税額表には、2011年の東日本大震災からの復興財源に充てる復興特別所得税(所得税額の2.1%加算)がすでに織り込まれています。扶養親族の有無や配偶者控除、住宅ローン控除などで適用される区分が変わるため、同じ給与でも人によって徴収額が異なります。年間ベースの所得税額は所得税計算ツールで確認できます。
仕組み
本ツールは国税庁の「税額計算の特例」(令和8年分以降・月額表の甲欄)をそのまま実装しています。月額の給与から社会保険料等を控除し、給与所得控除(月額54,167円〜162,500円)を差し引き、源泉控除対象配偶者と扶養親族1人につき31,667円、さらに基礎控除(月額48,334円、月額約212万円超で段階的に縮小)を差し引いた課税給与所得金額に、復興特別所得税込みの税率5.105%〜45.945%を適用し、10円未満を四捨五入します。
| 月額の総支給額 | 源泉徴収所得税のおおよその額(独身・扶養なし) |
|---|---|
| 200,000 | ≈ 4,340 |
| 300,000 | ≈ 7,910 |
| 400,000 | ≈ 15,700 |
| 600,000 | ≈ 45,310 |
| 1,000,000 | ≈ 135,400 |
支払いの種類別の源泉徴収:給与は月額表による累進課税、そのほかは多くの場合、支払時に一定率で源泉徴収されます。
| 支払いの種類 | 源泉徴収 |
|---|---|
| 毎月の給与 | 月額表(甲欄)による累進 5.105%–45.945% |
| 賞与 | 前月の給与と扶養親族等の数で決まる算出率(0%〜45.945%)を乗じて計算 |
| 役員報酬 | 一律 20.42%(所得税20%+復興特別所得税) |
| 報酬料金(弁護士・税理士・原稿料など) | 10.21%;1回100万円超は20.42%(特定の職業) |
| 利子・配当 | 15.315% / 20.315%(源泉分離課税) |
上の表は扶養なし・標準的な控除を前提とした概算です。配偶者や子どもなどの扶養控除が加わると適用区分が下がり、徴収額は目に見えて減ります。年間の精算は12月の年末調整で会社が行います。住民税を含めた年間の全体像は所得税計算ツールと住民税計算ツールをあわせてご利用ください。
使い方
- 支払いの種類を選びます:月額給与、賞与、フリーランスへの報酬。
- 支給額(円)を入力します。
- 扶養親族(配偶者・子ども・父母など)の数を選択します。
- 任意で月額の社会保険料を入力すると試算がより正確になります。
- 「計算する」を押すと、源泉徴収される所得税と復興特別所得税が表示されます。
よくある質問
同じ給与なのに友人と源泉徴収額が違うのはなぜですか?
源泉徴収は月額表に加えて、申告した扶養親族(扶養)の数、社会保険料、住宅ローン控除やiDeCoなどの特別控除で決まります。同じ総支給額でも、扶養状況が違えば徴収額が異なるのは正常です。
2.1%の復興特別所得税とは何ですか?
2011年の東日本大震災の復興財源に充てるため、所得税額の2.1%を上乗せする税金です。2013年から2037年まで適用されるため、2026年のすべての源泉徴収税額表にはすでに含まれています。
フリーランスの源泉徴収はどう違うのですか?
日本国内に居住する個人への報酬支払いでは、依頼主が支払額の10.21%(所得税10%+復興特別所得税0.21%)を源泉徴収します。支払者は源泉徴収票を交付し、あなたは年間の確定申告でその金額を差し引きます。会社員のように月額表を使うことはできません。
年末調整とは何ですか?
12月に会社が、1年間で源泉徴収した所得税と実際の年間税額(扶養・保険料・各種控除を反映)を照合して過不足を精算する手続きです。徴収しすぎていた場合は12月の給与とあわせて還付されます。
年末調整をしてもらっても確定申告は必要ですか?
通常は不要です。年末調整で納税が完結します。ただし他に20万円を超える所得がある場合や、医療費控除・寄附金控除・外国税額控除などを申告する場合、譲渡所得の申告が必要な場合は自分で確定申告を行います。
住民税も給与から引かれますか?
はい。住民税は前年の所得に基づき、通常6月から翌年5月までの11回(自治体によっては5月から翌年4月)に分けて給与から差し引かれます。これは所得税の源泉徴収とは別の税金です。
このツールは情報提供のみを目的としており、金融アドバイスではありません。
ヒントとアドバイス
フリーランスの報酬には別のルールがあります。デザイナーやコンサルタントに支払う際、依頼主は報酬額の10.21%(所得税10%+復興特別所得税0.21%)を源泉徴収します(免税事業者や源泉徴収不要の届出をしている場合は除く)。賞与にも専用の税額表があり、本ツールは前月の給与と扶養親族等の数で算出率が決まる、賞与用の公式税率表を適用するモードを備えています。年間の所得税額をあらかじめ把握したい場合は所得税計算ツールを、給与明細1枚分の金額を知りたい場合は本ツールをご利用ください。
関連ツール
所得税計算ツール
日本の所得税を超過累進税率(5%〜45%、7段階)と基礎控除48万円、扶養・社会保険料・特別控除、復興特別所得税(2.1%)で試算。給与・事業所得のどちらにも対
住民税計算ツール
前年の所得に基づく住民税(市町村民税・都道府県民税)を試算。所得割10%と均等割(5,000円)を分けて算出し、給与天引きの月額(11回分割)も表示します。
給与計算機
時給・日給・月給・年収を相互変換し、税金・社会保険料を差し引いた手取り額も概算。転職や副業の収入比較、給与明細の確認に便利な無料の給与計算ツールです。
所得税計算機
累進税率トランクで所得税を計算。米国、英国、オーストラリアの2024年稅率表およびカスタムトランクに対応。限界税率、実効税率、税後所得を確認できます。
ソーシャルセキュリティ計算機
ソーシャルセキュリティ計算機:62〜70歳の退職給付を見積もり。2026年PIA屈折点、完全退職年齢、早期減額、延期退職クレジットを使用。
出典と参考文献
最終確認:2026年8月。
- 国税庁(NTA)— 源泉徴収 (NTA tax answer)。
- 国税庁(NTA)— 源泉徴収税額表 (withholding tables)。
制限事項
本ツールは国税庁の月額表と標準的な前提に基づく概算です。実際の源泉徴収額は、申告した扶養親族の人数、勤務先の給与設定、iDeCo・住宅ローンなどの各種控除によって変わります。公式な税務アドバイスではありませんので、お手元の給与明細または税理士でご確認ください。